コラム 日本の英語教育の現状・問題点

日本の英語教育の現状・問題点

よく、日本の英語教育では英語が身につかない、何年も英語を勉強しているのに英語を
苦手とする日本人が多い、と言われています。なぜ、日本の英語教育は英語を使える日本人を育てられないのでしょうか?

①英語教育の現状
日本の学校教育では、2020年度から小学校で英語が必修科目として導入され、中学校・高校ではさらに高度な内容が教えられています。しかし、多くの生徒が「読む」「書く」能力にはある程度自信を持つ一方で、「話す」「聞く」能力に関しては苦手意識を持つことが多いと言われています。これは、従来の英語教育が文法や読解を重視し、実際のコミュニケーション能力の育成に十分な時間を割いてこなかったことが一因とされています。
また、大学入試や資格試験などの影響もあり、多くの生徒が「テストで良い点を取るための英語」を学んでいるという現状があります。このような学習方法では、実際の会話ではあまり使わないような堅苦しい英文ばかりを覚えてしまったり、さらには、受験が終わると英語を使わなくなるといったような、言語をコミュケーションツールとして使う本来の目的からどんどんズレていっていると考えられます。

②アジア圏との比較
比較的近いアジア圏として、韓国は1997年から、中国では2001年から小学校での英語教育が必修化されています。約20年経ってようやく日本は同レベルに追いついたといえるでしょう。
また、英語学習時間の差も見逃せず、現在、日本の小学校における英語授業数は、小学3・4年で週に1コマ、小学5・6年で2コマですが、中国では週4コマ以上、韓国では3コマ以上と、時間数でも差が出ています。
そして、英語を英語で教える「直接法」(イマージョン教育)を取り入れていることも、英語上達において重要なポイントと言えます。

日本でも効果的な英語学習を受けるには
これからの日本における英語教育は、より実践的なコミュニケーション能力を重視する方向へとシフトしていく必要があります。以下はそのための具体的な提案です。

1. スピーキングとリスニングの強化
英語を使った会話練習やディスカッション、プレゼンテーションなど、実際に英語を話す機会を増やすことが重要です。また、日常的にネイティブスピーカーの英語を聞く環境を整えることで、リスニング能力も向上させることができます。

2. 英語を「使う」機会の提供
学校内外で英語を実際に使う場面を増やすことが重要です。例えば、国際交流イベントや学校内外での英語キャンプなど、生徒が実際に英語を使う経験を積むことで、自信を持つことができます。

3.コミュニケーションを念頭に置く
英語学習は単なる受験科目の1つではなく、言語であり、コミュケーション方法の1つであると考えましょう。会話や討論を行うコミュニケーションを中心としたアウトプットの学習が必要です。

終わりに
これからの日本における英語教育は、単なる「知識」の習得ではなく、実際に「使える」スキルとしての英語力を育てる方向へと進んでいくことが求められます。
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